1.謠聲(ウタゴエ)
作詞:達瑯
作曲:ミヤ/SATO
編曲:ミヤ/岡野ハジメ
儚く鳴き枯れゆく蟬時雨
殼を脫ぎ捨て剎那叫ぶ
押し花の四つ葉みたいに憂鬱な少年に
ギラつく陽射しが語りかけた
優しい歌が聽こえてこないなら歌えばいい
そうだろ?
目が眩むほどに絕對の太陽
焦げ付いた影が燃えてゆく
生きる價值もないような世界を
愛してる
水面に寫る青白い光
漂い描く光りのスタッカ一ト
靜かに休むように輝きを終わらせた
小さな螢は水へ沈む
命短し 心音 同調ハウリングさせて
歌おう
アンサンブル搔き鳴らすオレ達の衝動
夕立の虹を 歪ませて
何時かは死んで無くなっちまうのなら
わがままに がむしゃらに 笑え
大切な物がわからない君よ
污れを知らぬ純粹無垢がいだなんて
噓だろ
目が眩むほどに絕對の太陽
焦げ付いた影が燃えてゆく
生きる價值もないような世界を
愛してる
アンサンブル搔き鳴らすオレ達の衝動
叫ぶ聲も心も枯れるまで
八月の空に消え果てた蟬時雨
拔け殼を殘して
高すぎる空
2.どしゃぶりの勝者
作詞:ミヤ
作曲:ミヤ
編曲:ミヤ
なぁ 仕方ねぇよとくだをまく雨のにおい
毛並みの惡いムクイヌが笑ってる
世界は窮屈だとか
そんなのどうでもいいじゃねぇか
どうした おまえは 勝者か
それとも敗北者か
明日が怖いのは 明日を想うから
季節がめぐり 色を變えるから
五月雨の燃やした銀色夜道を
步いてく傘もさせないままに
消えかけた外燈の下で笑った
あぁ 僕等は 僕等は
どしゃぶりの勝者
明日が怖いのは 明日を想うから
明日を想うのは 今を生きるから
灰色のどしゃぶり 憂鬱の中を
步いてく傘もささずに二人
消えかけた外燈の下で笑った
あぁ 僕等は 僕達は
どしゃぶりの勝者
3.五月雨
作詞:ミヤ
作曲:ミヤ
編曲:ミヤ
ある日、本心が降りてきて
ずぶ濡れな僕に「つまらない」とこう言った
それが聞こえなかった僕は
雨に打たれながらずっとずっと傘を
探し續けていた
本心は雨に打たれながら
僕の後をずっとついてきた
別に何をするでもなく
まるで雨に打たれるのが
嬉しいかの樣に笑いながら
ふと空を見上げると電線には一匹の小鳥
悲しそうに泣いている
突然降り始めた五月の雨は
僕等には冷たすぎた
この雨が降り始めた
頃皆と飛び立てなかった小鳥は
一人で飛び立とうとして
深い傷を負ってしまう
もう大好きなあの娘ともあの空を
飛び回る事も出來ず
何も出來ずただ
悲しくて死んでしまう
結局雨がやむまで傘を
見つけられなかった僕に
本心は泣きながら
小さな傘を差しだしてきた
何も言わず受け取る僕を見て
「つまらない」とこう言った
雨の中でひとりぼっちの僕と
群からはぐれて傷ついた小鳥
突然降り始めた五月の雨は
僕等には冷たすぎた
この雨が降り始めた
頃皆と飛び立てなかった小鳥は
一人で飛び立とうとして
深い傷を負ってしまう
もう大好きなあの娘ともあの空を
飛び回る事も出來ず
何も出來ず悲しくて悲しくて
死んでしまう
やっと雨がやみ明るい光が空から
差し迂み始める頃
小鳥は土の上に冷たい軀で
橫たわっていた
あの日あの時あの場所にあの雨さえ
降らなければ
小鳥は今頃皆と一緒に大空を
飛び回っていたんだろう
|